翌日あたしは新しい制服を身にまとい、リムジンに乗った。

今は山道を走り、新しい学園へ向かっている。

ちなみにわかっていることは、『超』お嬢様学校ということと、全寮制だということ。

そして今日が入学式だということだけ。

お母様に聞いても「面倒よ」とか言って教えてもらえなかったし、調べる時間もなかったから全くと言っていいほど無知なのだ。

「お嬢様、新しい学校が見えてまいりました。」

「あれが新しい学校…」

運転手さんに言われて窓の外を見ると、お城みたいな建物がそびえ立っていた。

あたしは今まで有名な俗に言うお嬢様学校に通っていたけど、比べものにならないくらい立派な建物だった。

警備員の許可を得て、門をくぐり長い坂道を走っていく。

坂道の道路の両脇には満開の桜並木が植えられていた。

そして桜並木を抜けた先には立派な噴水に、手入れが行き届いた花壇。

まるで、どこかのお城のよう。