⌒⌒Kiyona
\/side
1週間が過ぎ……。
須藤の風邪も無事完治して、あたしは会社で平和な日々を過ごしていた。
「ん~!!真弓、ご飯食べ行こう!」
昼休みになり、あたしは椅子から立ち上がり大きく伸びをした。
するとその様子を横目で見ながら真弓も立ち上がる。
「はいはい……」
すっかり梅雨も明け、夏がやって来た。
もう湿気の悩みもなく、あたしの機嫌は良好。
あたし、夏好きだし!
お祭とか花火とか……。
たくさん行事あって楽しいし!
だから基本、夏の機嫌はいい方。
あたしは鼻歌なんて歌いながら、食堂へ入った。
そしてカツどんを選んでテーブル席に座った。
すると真弓は、向かい側の席であたしをジッと見つめる。
「……ん?どうしたの?」
その視線に気づいたあたしは、カツを口に含みながら聞いてみる。
「あんたさ……」
「うん」
「須藤くんとどうなったの?」
……はい?
「どうって……別に何も?てか、今機嫌いいんだからその名前出さないでよー」
っち。
思い出しちゃったじゃないか。
少しムッとしながらあたしは水を飲む。
すると真弓はジッとあたしを見つめたままだ。
「だってこの前、看病して一夜共にしたんでしょ?」
「ぶー!!!」
口に含んでいた水を思い切り噴出す。
「ちょっと!かかったじゃん!」
向き合っていた真弓の方まで水は勢いよく飛び、あたしはものすごい怖い顔で睨まれた。