⌒⌒Kiyona
\/side
遅刻決定したあたしは重い足取りで仕事場へ入り、デスクにドカッと座った。
そして大きなため息をひとつ。
課長……説教長過ぎ。
ま、あたしが連絡もせずに遅刻したのが悪いんだけどさ。
あたしはもうひとつため息をついて、肩をガクッと落とした。
するとそんなあたしを見て真弓が声をかけてくる。
「どうしたの?遅刻なんて珍しいじゃん」
う……。
真弓の質問に息を呑む。
零と一緒にいて寝坊した、なんて言える訳がない。
絶対……“もしかしてヤったんか”って茶化されるに決まってる!!
「もしかしてヤったんか」
「っへ!?」
まさに予想していた言葉が聞こえてきて、あたしはバッと真弓に視線を向けた。
するとそんなあたしの反応を見た真弓はにぃっと微笑む。
「バレバレ」
「何でっ……」
真弓……エスパー!?
あたしの心の声が聞こえたのか!?
なんて考えていると、真弓はニヤニヤしながら口を開く。
「昨日須藤くんが打ち上げすぐ帰っちゃったって言ってたから♪聖菜んち行ったんだろうなって思ったからさ」
……真弓。
なんて勘が鋭い人なんだろう。
言葉を失っていると、真弓はあたしに顔をグッと近づけて微笑む。
それに驚いて目を少し見開くと真弓は口を開いた。
「で?したの?してないの?」
「う……」