ギョッとして、慌てて須藤を見上げ睨んだ。


「……嘘でしょ?」


そう聞いてみると、須藤はフッと微笑んだ。


「嘘だと思う?」


「えぇ……うん」


笑顔にキューンとしながらも頷くと、須藤は目を細めた。


「俺が冗談言う奴だと思う?」


ははは……。
ですよねー。
そうですよねー。
冗談言う人じゃないですよねー。


作り笑いを浮かべていると、須藤はフッと意地悪な笑みを浮かべた。


この目は……本気だ。
本気で言ってるよ、こいつ。


その目を見て、あたしは。
もう絶対に、零って呼ぼうって思った。


須藤……いや、零が18歳になった誕生日。
あたしはとんでもないプレゼントを要求されてしまったのだった。