意地悪そうに笑う優を無視して、先に行こうとすると          
          グイッ!
もの凄い勢いで、後ろに引っ張られた。   目の前には、優のドアップ。
  「ゆ・・ぅ??」突然の事だから、ビックリしていると、「梨衣さぁ、」そこで、優の言葉が途切れる。「何??」そう言おうとした瞬間  

チュッ!と、キスをされた。「バーカ。無防備すぎんだよ。」フッと笑って、優はりぃの前もスタスタと歩いていく。

 いまいち状況が理解出来ないで、呆然と立っていた。

「オイッ!!早く歩けよ。」遠くで、優が叫んでいる。
   「だってぇ・・・。ゆぅがぁ。」半泣き状態になりながら、優へと足を進める。
  「ねね、手 繋いでいい??」優を見上げながら、聞いてみる。
「ハ??無理。」即答しなくても・・・・。
     そう思いながら、優の手を無理やりりぃの手と絡める。

一瞬、優は不機嫌そうな顔になったけど・・・。
  「梨衣、甘えすぎ。」そう言って柔らかく笑った。

「うわぁ!!人多いねぇ!!」電車に乗って、やっと着いた遊園地は、人が多い。                                                                                 「・・・。だな。俺、券買ってくるわ。おとなしくして、ここで待ってろ。」優がりぃの手を引いて、ベンチに座らせる。

     そして券を買いに行った。

 「ゆぅ、早く帰ってこないかなぁ。」たった今行った優だけど、ちょっとでも、離れたら寂しいなぁ。