慌てて、りぃは功汰クンを庇う。なんだか優は勘違いをしてるみたいだから。
   「お前は俺じゃなくてその功汰ってのを庇う訳??そう。」吐き捨てる様にそういって、
りぃと功汰クンをおもいっきり睨んでから優は遊園地の出口へと歩き出した。 

   その言葉を聞いた瞬間、りぃの頭は真っ白になる。
 だって、今までにこんな事になった事がなかったから。
       いつも、意地悪を言う優だけど、それも愛おしく思えて・・・。
    なのに・・・。なのに・・・。  りぃはバカだ。
 あんなに優しい優を・・・。そう考えると、鼻の奥がツンッとなって涙が込み上げてくる。    「ック。ゥゥ。ゆっうゥ、イヤだよぉ。」声を上げて、嗚咽混じりに泣き出してしまう。でも、もう優は帰ってきてくれないんだぁ・・・・。

   「ゆぅ!!」声を上げて泣くりぃに功汰クンは、優しく手を差し伸べてくれる。

  でも、こんな優しさ、欲しくないよ。優が居てくれればそれでいいのに。
     こんなにも優への気持ちが膨らんでいるなんて・・・。