ったく。梨衣のヤツ・・・。なんだよ。
   まぁ、俺も悪いのは悪いけど。でも、今から梨衣の元まで戻るなんてこともしたくない。   俺はそのまま1人で適当にブラブラ歩く事にした。

    10分位して、梨衣の様子が気になって、戻る事にした。
 その時、俺の目に飛び込んできたのは・・・。
     楽しそうに歩く梨衣と、知らない男。

    何だよ・・・。アレ。沸々と怒りが込み上げてくる。
  押さえきれなくなって、俺はそのままソイツの腕をおもいっきり掴んだ。
       「おい。人の女に手ぇ出してんじゃねぇよ。」睨みあげながらソイツに問う。
   「はは。笑わせんじゃねぇ。誰だよ、その女放置してどっか行ってたの。」
 勝ち誇った様な笑みを浮かべ、俺の腕を払う男。
   「優ッ!!そんなのじゃないよ!!この子は、幼馴染の功汰くんなのッ!!」