「絹川くん、額田先輩から助けてくれて…ありがとね」

「額田?あぁ…。あいつ、タチ悪いからなぁ。女に暴力ふるうし…」

そーなんだ。まだ私には手出して来なかったから、良かった。

慣れてきたらそうだったのかな。

暴力と言えば、

入学式の時の歯抜けた先輩は、あの程度の事で私の顔をひっぱたいたよね。

やっぱり…不良は怖いよ。




絹川くんは…

どうなんだろ。



荒っぽいけど、真面目そうにも見えるし…

まだ、よくわかんないな。



「…そぉだ。決心ついた?額田かオレか」

「またあの話?私、絹川くんとは付き合う気ないよ…」