逆さになってるから、開いたシャツの隙間から胸が見えてるって事!?

こんな事ならちゃんと上までボタン留めとくんだったぁ~!

慌てて胸元を押さえると、緩んだ足が…幹から離れるのを感じた。




気付いた頃には、時既に遅し…。




…落下!





「おし!いただき」


へっ?


気付くと、絹川くんは私を上手にキャッチしていて、

目の前には、彼の瞳が迫っていた…。

「いっ…嫌だぁ~っ!」

ギュムと、とっさに彼の顔を押し返す。

「嫌とか言うなよ。…お前、見た目より軽いな」

「どっ…どういう意味?」


絹川くんはフッと笑い、顔を更に近付ける。