カレは言った。


「道を歩いてると、
たいてい男はアキを見るよ。
アキはもっと
いいオトコ連れて歩いてないと
ダメなんじゃないか?
ってそのたびに思う・・・」


ふたりして
同じこと考えてるなんて笑えるね
ワタシは言った。


ねぇ
何でワタシと一緒にいるの?


どうしてつきあってるの?



「オレすごいって思うんだけど
タイミングってあると思うんだ」



タイミング?



カレは続けて言った。



「初めてショップに顔を出したとき
はっきりいって、
オレにはカノジョがいた。
アキのことを、
キレイなヒトだと思ったけれど、
ただそれでしかなかった。
あぁ・・
あそこの店員サンかわいいね・・・
くらいな・・」



「だけど、
またアキによって、
出会うことが出来た。
オレにはカノジョはその時いなくて
アキにもいなくて
ふたりはまた知り合えた」



「それってすごいと思わない?」