更年期障害と重なって精神的に不安定になり、死んだ方がマシだと思ったらしい。
義母もズバリ大殺界だった。

 その三年の間、義母と私が意見を言い合ったことで義母は何度も過呼吸になった。
私がいなければ義母は過呼吸になることはないだろうと思った。
私なりに頑張っているつもりでも、完璧な義母と比べられ、ダメな嫁と周りに思われていると常に心のどこかで思っていた。
 だが、それもやはり三年でピタリと収まった。

 
 私たち家族は本当に仲良く、楽しく暮らしていた。
三人の子供が学校にあがったこともあって、主人とは子供が学校に行っている間に、映画を観に行ったり、スノーボードをしに行ったり、やっとつき合い始めのカップルのように休みの度デートをしていた。
学校のお母さん同士の付き合いもあって、本当に気の合う友達もできた。
毎日が楽しく…。

 ある日、主人が一緒にパチンコに行こうと誘ってくれた。
今すごく面白い台があるんだ、と言うので、そのCRエヴァンゲリオン~奇跡の価値は~という台をやってみた。
主人は見事に連チャンし、面白いほど玉が出る。
私は…全然当たらない。
もともとお互い負けず嫌いでとにかく負けるのが面白くない。
それから何度か主人と行くけど、必ず主人が出て、私は出ない。
 くやしくて、ある日私は主婦友を誘い近くのパチンコ店へ行ってみた。
私は一箱出したけど、一緒に打っている友達はもう6千円も負けている。
ヤバイ…
私は自分の出玉を友達の台にどんどん入れた。
結局友達は一箱出すことができ、お昼ご飯をおごってもらった。
精算する時に、明日はエヴァの日だとホールの人が言っていたことを思い出し、
  よし、リベンジだ!
 私は主人が仕事の時に初めて一人でパチンコに行った。
ドキドキしながら私は一番端の席に座った。
2千円で一箱出た。
ホッと一安心。
でもリベンジだから一箱では終われない。
一箱出た玉を全部つぎ込んだ。
後戻りはできない。
さらに千円、2千円と打っていき、あと少しで1万円になる。
1万円で出なきゃさすがに負けだ。
あきらめようと思ったその時…