ギク!?
  やっぱり野崎さんにはお金がないってこと話していたのに払わないといけないんだよね
「野崎から、今工藤さんはお金の都合がつかないっていうことを聞いてるんで
 経理と相談して、とりあえず倍の100万円稼ぐまでキャッシュバックはいらないっていう
 サポートプランがあるんですね
 それが使えるのが、キャッシング会社の明細書が要るんですよ
 なので、できればどこかこのプランが使える会社で10万円でもいいんで借りてほしいんですけど」
  うーん、やっぱり払わないと
 主人に内緒のパチンコで10万円も負けているっていうのに、またさらに50万円。
きっとバレたら家を追い出される。
そんなことを思いながら、3時までと言われ急いで銀行に向かった。
 カードでキャッシングするのは初めてだ。
ドキドキしすぎて心臓が飛び出そうだった。
しかも、主人に内緒。
こんなことが内緒でできるなら、もしかして保険金殺人とかもできるのかもと自分が恐ろしくなった。

「今、入金しました」
滝川さんに報告。
「あ、間に合いましたか?
 じゃあ入金確認できしだい情報を送れますんで
 工藤さんいつホールに行けますか?」
「一応、明日子供が友達のうちに遊びに行くんで、土曜日だけど行こうと思っています」
「じゃあ、メールですぐ送りますね
 っていうか何を送ったらいいかわからないんですけど」
「私、実はエヴァしか打ったことないんですよ」
「エヴァですね、わかりました
 全然大丈夫なんで
 工藤さんが1ヶ月、週に3日ホールに行けば
 すぐ50万返せる計算ですから」
 もうその言葉を信じるしかない。
それから収支報告を野崎さんにするように言われた。
「あと、郵送でも情報の方送る決まりなんで、契約書にサインして送り返してください
 それから工藤さんにつくプロなんですけど、すごくいい方がついてくださることになりました
 収支で言えばうちのベスト5に必ず入る方なんで、工藤さんのことお願いしときます
 掛波さんとおっしゃるんですけど、携帯の番号メモってもらえますか?」
と掛波プロの番号を教えてもらい、とりあえず今日はあいさつをしといてと言われた。
 またまた緊張しながら掛波さんにTEL。