警察の方が




霊安室に案内してくれた。



母さんはもう支離滅裂で父に向かって行きしがみついていた。




私は冷静だった。





ゆっくりちかずいていき





父の体だというものに触る。








「冷たい……。」




そして顔にかかっている布を取る。













「………父さん。」



それは紛れも無い




私の大好きな大好きな父さん。



苦痛に歪んだままの顔のままの父さん。



「ウゥウウウッ…。」



どれだけ苦しかったんだろう。





どれほど辛かったんだろう。



本当にゴメン。







父さんの苦しみが解らなくてゴメン。





助けられなくてゴメン。






考えれば考えるほど




胸が張り裂けそうで




苦しくて








やっと涙がでた。