「宝物とか、きも...」



私は照れ隠しにそういった。



「バカモノ!!本当のことなんだからしょうがないだろ!!」



しかも切れ所ズレてるし笑



「最初は正直戸惑った。


まだ中学生っていえば子供だし、


遊びたい盛りだし、


高校にだって行きたいし、


なにより育てる自信がなかったんだ。



ごめんな。こんなこと少しでも考えて。


でも母さんと二人で産婦人科に行って


お前を画像だけど見た瞬間





俺は今までの俺の考えていたことを恥ずかしいと思ったよ。




その時俺は決意したんだ。


母さんと母さんのお腹の中にいる赤ちゃんを一生守るって。






父さんは包み隠さず話してくれた。



たとえ私が最初は望まれてなかった子供だったとしても、



今の話を聞けば私は望まれて生まれて来たと実感できた。



素直に嬉しかった。