すると前の机の椅子に誰か座った。




誰だと思い顔をあげると、その正体は荒木大河だった。





「よっ!!」



大河が私に手を振って言った。



私は人見知りなので何て言っていいか分からず

首をかしげた。



「シンちゃんテンションひくいなー、あ、俺の名前知ってる??」



こいつノリ軽いな。



「知ってるよ。」



そういって視線を反らした。



というか見ていられなかった。




彼の眼は私と違いキラキラと輝いていて、



鋭くて強い意思を持っている眼だったから。




当時の私は子供だったので


私と正反対の彼に少し嫉妬を抱いていたのかもしれない。