入学式が始まった。



校長や来賓の長い話は当時の私には眠気を誘うお経のようなものだった。




いつのまにか寝てしまった。



「「一同きりーつ!!」」



司会のでっかいおっさんの声に合わせて皆が起立する。



寝ていた私もびっくりして遅れてたつ。




「これで入学式を終わります。」



皆がぞろぞろでていく。



やっと終わった。



私はため息をつき、クラス分けの表を見に流れについていく。



一年二組…だ。もちろん知っている名前の人なんていない。



思いあしどりで教室に向かう。



初日から私は帰りたいモードだ。