‐陸の決意‐
桜とオレは桜の彼氏が勤めているカフェへ向かった。
「オレはここまでだ。頑張れよ」
桜の頭をポンポンと叩いた。「うん!頑張ってくる」
「おう」
桜は走って開店前のカフェの中に入って行った。

あれから2時間が経過しようとした。

オレはドキドキで落ち着けなかった。
ガチャ
カフェのドアが開いた。
中から桜が出てきた。
そして走ってオレに抱き着いてきた。
「ちゃんと…ちゃんと頑張ってきたよ。」
桜は震えた声で言った。
オレは何て言っていいのかわからなかった。
だけど一つだけ急に言いたくなった。
「オレが…オレが桜を幸せにする!!絶対に、絶対に幸せにするから」
桜は驚いた顔をした。
だけどすぐに笑って
「うん!」
と、言った。
オレは桜にそっとキスをした。
そして、手を繋ぎ桜を家まで送っていった。