あの日は、いつもより多く雪の降る日だった。



    私のせいで、美優は・・・
     




        死んだ。





    


「空!!」
後ろの方から聞こえる、すきとおって、綺麗な声。
「一緒に帰ろっ!」
いつもより、元気がいい美優。
「まだ帰りの準備できてないのかよ!」
いつものように、帰りの準備を手伝ってくれる、翔也。
翔也は優しいんだけど、なんていうか・・・こう、
チャラい・・・?でも、凄くイイヤツ!
「ったく、空は、いつもトロイし、どんくさいよなァ」
ほっとけ!バカ!
「翔也君、そんなこと言ったらダメだよ!!」
美優は、頭はイイし、気のきく子だし、
だから、男子にモテる・・・正直、うらやましい。

でも、そんなチャラくて、優しい翔也に、
恋。。。なんてしてたりするわけよ。
2か月前から翔也の事が、好きになってた。
正直、自分でもビックリした。
だって、あんなヤツに恋するなんて思ってもなかったから・・・
美優は、私が翔也の事が好きってことは、知ってる。
私から、言ったの。そしたら、応援してくれるってさ。
その言葉を聞いた時は、安心した。だって、美優も翔也の事が好き・・・
って思ってたから。

「あ、もうこんな時間じゃん!!!!
空がもたもたしてるから!ほら、帰るぞ。」
「あ、うん!」

なんか、翔也って美優には優しいけど、私には冷たいんだよなァ・・・

今日はやたら美優と翔也が楽しそうに
喋ってる。
多分・・・てか、翔也と仲良く喋ってる美優に嫉妬してるんだろうけど、
「ちょっとォ~2歩とで仲良く喋っちゃってェ~
ラブラブゥ~~」
そんな事思ってもないのに、口に出しちゃうってのが
私の悪いとこなんだよねェ。。。
・・・。ってか、私何言ってんのよ!!!!