外に出ると寒くて、
身震いがした。
孝ちゃんの4WDの車のエンジンの音がした。
覗けば、陵が運転席でふけていた。
コンコン
こっちを向く陵が
少し私をみて、無表情でまた上を向いた
私は助手席に回って、勝手に隣に座る。
「どうしたの?」
陵が そう尋ねてくる
「今日はありがとう」
....
「陵、わたしね・・・」
陵、わたし・・・
陵の事・・・・
「なぁ那実、おまえ・・・」
「ん?」
おまえ・・・なに?
「ここで立ち止まらないでさぁ、行きたいんだろ?勉強しに。」
りょう?
「俺は、そういう那実がみたい。」
「そういう・・・?」
「縛られないで、意志で動く那実を」