友達に

インターフォンを鳴らし


事情を説明して


開けてもらった



陵の降ろしてくれた


エレベーターに乗って


八階に向かう
私は
陵が何したいのか



逆に怖くなった。




805号室


自分の部屋にいつも通り

帰ってきた



ただ、違うのは
部屋に鍵がかかってないこと。



「ただいま」


「おかえり~」


私のビールを飲みながら

迎えてくれた陵。




「壁よじ登った?」





「別部屋に友達いるの」


「開けてもらったの?」


「うん。もちろんじゃない」


「必死になった?」


「いや?」


「俺に会いたくなかった?」



「べつに?」



「ふーん」