「いつまで、そうやってんの?
お茶持ってきてって言ったでしょ?
子供じゃないんだから」



ビクっとした


いつ、隣にすわったの!?


奴の目は
睨むでもない
呆れた目だった


睨まれてる時より

少し、
寂しく感じた


「そんなに、孝ちゃんが好きだったの?」



ッ!?

思わず、しかめた顔を
隠せなかった



「すごい顔。
ミユキは、しないよ
そんな顔。」



いちいち
勘に触る言葉


「店長と比べないで」


必死の抵抗も・・・
奴は


「勝てるわけないだろ。相手はかなり可愛い。」



泣きそうになってきた


「知ってるし、見てるし、分かってる。
私は、ありのままで勝負してたの」


「隣にいて、みてただけでしょ?」


・・・・


こいつ、全部見透かしてる。

私の怠けぶりを知ってる


「私の負けでした。
これで満足?
構わないでよ。
大体、孝ちゃんを好きなんて
一言も言ってない!!」







「うん。言わなくてよかった」