…大丈夫かな。

これで、少しは顔の傷が目立たなくなる。

…俺は絶対………弱々しくなんかない。

そして、保は顔をニッと笑った。




ちゃんと笑えてる。

良かった…


明日は学校に行ける。

金髪にしたことで、自分は弱くなんかないと、思いこませた。

嘘でもいい。

嘘でもいいから、みんなに、そしてあゆむに、強く見せたい。



保の髪は金髪で所々銀色が混じっている。



保の金髪の輝きとは真逆に、家の中は異様に静まり返っている。


外では、雨がシタシタと降り始めた。