保はふと、そばに置いてあった鏡に目をやった。


…なんてひどい顔なんだろう。

髪の毛はグシャグシャ。

白くて透き通った、頬っぺたには、昨日オヤジにヤられた傷の跡。

保にはめったにならない、肌荒れ。

二重まぶたがほんのりと赤い…

そして何よりも、表情。

なんだかとても、やつれてる。

笑顔…笑顔…













笑えない。