「…俺、ただ、ずっと、頭痛かったんだ。」




…本当は嘘だ。

あゆむには、本当のこと全部言いたい。




でも、あゆむを悲しませるようなことしたくない。





悲しんでいるあゆむを…見たくなんてないんだ。




なんて情けないんだろう…

保は、薄暗い部屋で1人、電気もつけずに下を向いていた。