母ちゃんはオヤジが離婚届を書いている時に再び泣いた。

やっぱり貧乏でも仲良く幸せに暮らしたかったのだ。









キセキを信じたかったんだ。











前みたいに仲良く暮らせるキセキを。





でも、現実はこうだ。

オヤジは何1つ荷物を持たずに煙草を玄関に捨てて出ていった。





俺がオヤジを見た最後だった…。