「そんなの、あたし知ってるもん♪」

俺は顔から火が出た。

「えっ………う、なんで知ってんだよ?」

「だって、あたし、たもつの幼なじみだよぉ?

あたし、たもつのことなら何でも知ってんのっ☆」

あゆむは得意げにそう言ってくれた。

「だってだって俺、貧乏だし、金ねぇし…」

「何言ってんのよ!貧乏でもいいの。

あたし、貧乏なたもつが好きになったんだから(笑)」

「え…?」

「それに、たもつは、あたしなんかよりも大事なもの持ってんの。」