「…何だぁ?これ。」

オヤジは離婚届の紙を親指と人差し指でつまみ、ヒラヒラさせた。

「…離婚届よ。」

母ちゃんの顔から血が垂れてきた。

そして涙も頬を伝っている。

保は腹を押さえてその一部始終を見ていた。