あゆむは1組の雑巾を手に取り、水を絞って必死に

落書きを消そうとした。



ゴシゴシ…




…消えない。

それもそのはず、学校のマッキーは油性だから。

とりあえず水を拭いて、机だけでも綺麗にした。

でも、みんなの視線は異様に冷たくて…

今日の雨が全部あたしに降りかかってるみたい…

涙をこらえながら、クラスのど真ん中で1人

拭いていたのだった。




丸刈りの男の子が白い目でずっとこちらを見ていた…