「キタキター!!」

光さんと一緒に外に出ると国分くんとリコは待ってました!という感じで拍手した。

「午前中にみんなと初詣に行ったんだけどね。
むっちゃんが気になって私達だけ抜けて来ちゃった!!」

よく遊んでいるメンバーでバイクの免許を持っているのは国分くんだけ。

きっとこの二人、あたしが今、ヒマを持て余して何をしたいのか察して来てくれたんだろうな。



…泣きそう!!



気を使わなくてもいいのに、来てくれた。

それだけでも本当に有り難い。



「じゃあ、近場にでも行く?」

光さんがそう言った瞬間。

ブレーキの音とバイクが倒れる音が聞こえた。

あたしと光さんは顔を見合わせた瞬間、慌てて門の外に出た。