ー 出張当日 ー

「忘れ物ない?」

「多分大丈夫。」


尚哉は浮かない顔で

私を強く抱きしめた。

驚いて尚哉を見上げると、

私に甘いキスを浴びせた。


「尚哉・・・?」

「いってくるね。」

「いってらっしゃい。」



いつものような

朝だった。