「美桜ちゃん、おいしい?」

「あぶー。」

離乳食をつけた

美桜の口をタオルで優しく拭く。


「千春。」

急に尚哉が

真面目な表情で言った。


「ん?」


私は美桜の口を拭きながら

目線だけ尚哉に向けた。


「あさってから
出張になった。」


「えー!」