私は唇をやけに尖らせて顔を近付けてくる絢斗の顔を雑誌で殴った。

「ぶッ」

「ギャハハハ!絢斗の顔超ウケる(笑)」

「いだい……美音本気で殴っただろ!!」

「あ、当たり前ぢゃん!////バカ絢斗ッ」

顔が熱い。
危なかった。本気で危なかった。
殴ってなかったら、本当にキスされてたよ絶対!!!

あと1センチの時の絢斗の顔。
本気だった。