「...........」

「美音?おーい」

「わっ!なに?初音」

休み時間。私は初音の声にびっくりしておにぎりを落としそうになっていた。

「なに?って....なんか考え事?眉間にシワ寄ってるゾ」

初音はそう言って、私の眉間を指ではじく。

「考え事っていうか....最近やけにイライラするんだょね」

はじかれた眉間をさすりながら、ちらっと絢斗を見る。
そう。最近のイライラの訳は、絢斗。

「絢斗?」

「ぅん」

私が頷くと、初音は満足気に大きく頷いた。

「なに頷いてんの?」

「べっつに?(ニヤリ」

ニヤリ?!なんだょ!!!

「美音~」

「あ、絢斗!//」

思わず顔が赤くなる。それを見て、初音はニヤリと笑う。

「もぅー疲れた!絢斗くん疲れた!!!」

絢斗はぐたっと椅子に座る。

「玲ちゃん?」

初音が足を組んで聞く。

「うん。ずっと俺の側にいるんだもん(-"-;)」

たしかに....。
朝絢斗が教室に入って来るのを確認すると、玲はすぐに駆け寄って、思いっきりアピール。
昼休みも中休みも放課後も、アピール。

軽く尊敬するゎ。

「美音~初音~癒やして(ρ_;)」

「やだょ。美音に癒やしてもらえ」

「へっ!?////」