あれから毎日毎日、玲は絢斗にアタックしまくっていた。
たぶん、クラスのみんなが玲が絢斗を好きだと気付いてる。

...気付いてないのは絢斗だけ。

「最近さぁ玲ちゃんがずっと近くに居る気がする...」

絢斗が少し疲れたように、小さく呟く。

「いいんじゃない?絢斗だって楽しそうじゃん」

初音が、ガムの包み紙で折り紙をしながら言う。

「全っ然楽しくない」
「なにそれぇ(笑)玲に失礼だょ」

私は笑いながら絢斗を軽く叩く。

「いったい!!(笑)」

ゲーセンへと向かいながらバカ笑いする。

いつもの何気ない絢斗の笑顔に、私はなぜか、ドキッとした。
「美音?どうかした?」

「なっなんでもない!////」

「あ、俺にときめいちゃった?絢斗困っちゃうぅ♪」