今日は高校受験の合格発表の日。
「01543・・・あった!合格だ。やったぁ!あたし、清川(きよかわ)高校に入れたぁ!」
彼女の名前は中原亜希。
今はごく普通の中学三年生である。

そして清川高校入学式当日・・・
亜希は前日の夜ほとんど眠れなかった。
朝ご飯を食べ、清川の制服を着る。
“あたし、結構似合うかもっ♪”
そんなことを思いながら亜希は家を出た。
ご機嫌な亜希は鼻歌を歌いながら学校へと向かった。
そのころの亜希は、高校生活であんな辛い目にあうなんて知るはずもなかった。
入学式が始まって、校長の話が終わり、亜希は教室に入って自分の席に着いた。
すると、
『オレは森下大翔(もりしたひろと)。キミの名前は?』
と、隣の席の人が亜希に話しかけてきた。
大翔はルックスもまぁまぁよかった。
「あたしは、中原亜希。よろしくね。」
『ふーん。亜希っていうんだ。こちらこそよろしく。』
亜希が男子に話しかけられるのはめずらしかった。

そして今、亜希は未来の扉を開き始めた。