あぁ、だからなのかな?

アキ兄ちゃんがものすごく大きく感じるときがあるんだ。

背の高さはおいらよりちょっと高いくらいだから、そのせいじゃないのはわかる。

アキ兄ちゃんには計り知れない力がまだまだ眠っている気がする。

もし、なんて無意味な言葉かもしないけどそれでも考えてしまう。

もし、最初にアキ兄ちゃんに会っていたらおいらはどうしていたんだろうって。

今ではトヨ様もアキ兄ちゃんも同じくらい大切な存在になっているけど、トヨ様に感じる想いとアキ兄ちゃんに対する想いは違う気がする。

なんていったらいいのかわからないけど……。

トヨ様に対しては純粋に親愛の情を感じるけど、アキ兄ちゃんに対してはもっと違うもの。

自分とどこかもっと深いところで繋がっている、そんな感じがする。

自分が何者なのかさえ良くわかってないおいらだけど、アキ兄ちゃんの側にいればそれも自ずとわかってくるのかな?

それがわかるまで、おいらはずっとアキ兄ちゃんの背中を追い続けていくんだろうな……。

【アオの独り言】・完