明らかにおかしいのは承知している。

それに、アキ様がそんな事を言うはずはない。

それは、確信できた。

しかし、アキ様の側に行く事がどうしてもできなかった。

私が近づこうとすると、アキ様には気づかれないように、私だけに見せるようにアキ様を狙う弓矢が見えた。

ただの脅しだと言う事はわかっていたのだが、もし万が一の事があってはならないと思いどうすることもできず彼らに従わざるを得なかった。

どうしてもいかなければならないのならば、隣国の偵察などすぐに済ませて帰ってくるまでだ。

そう堅く誓った。