私は、一体今までアキ様の何を見てきたのだろう。

ただ、上辺だけを見て安心し、その裏に隠されている苦悩に全く気づかなかった。

しかし、アキ様は一人でその苦しみを耐え抜こうとしている。

耐え切れなくなり私はそっとその場を離れ、今見たことを忘れることにした。

アキ様の苦労を無にしないためにも。

ただ、私だけでもアキ様の心のうちを少しでも感じ取れるよう努力し、この少年を守っていこうと誓った。

その後も、アキ様はいたずら好きでやんちゃな明るい少年として過ごしていた。

ただ、普通の少年と違うのは、アキ様はまさに太陽のような存在だと言うことだった。