するとアキ様は、ちょっと困ったような顔をして思っても見ないような言葉を発した。

「本当に、もう大丈夫なのにな~。まあ、ツクヨミがそこまで言うのならしばらくは安静にしてるよ」

まるで、いたずら少年のような顔をしたアキ様の顔を見て、私は少なからずの衝撃を覚えた。

見た目は以前と全く同じアキ様なのだが、よく見れば纏っている雰囲気がどこかしら変わった気がする。

アキ様の中でいったい何が起こったと言うのだろうか?

だが、アキ様がアキ様であることに変わりはない。

私はただ、この方に従いついていくだけだ。