す、すごい…。


冗談で
弥月のボードに
摑まってみたものの…。


私が摑まってるのを
微塵も
感じさせないぐらい

ぐんぐん
沖へと進んでいく。


しかも
このボードの厚さ!!

分厚っ!!

私のボードの
3倍くらい
あるんじゃない?!


さすがだなぁ。


さすが私の
尊敬する男!

…なんて。


「…もういいだろ。おい。いい加減放せ。」

「あ、うん。あのさ、弥月のボード触ってもいい?」

「ん?」

「これ、相当大きいよね。こんなの見たことない。」

「ああ。お前のは逆に小さすぎだよな。そんな小さいの見たことないぜ。」

「そう?まぁ、特注だからね。」

「ふーん。」

「ね。交換してみない?」

「あ?」

「ボードをチェンジするの!はい、貸してー。」


弥月に有無を
言わさず、
ボードを奪った。







って…




何これ?!



激重っっっ!!



こんなのに乗るの?!
ってか、
乗ってたの?!





さすがに
弥月はすごいや。





少し自慢げな
気持になりながら


まるで
無人島にでも
上陸するように、

そのとてつもない
大きさのボードに
そっと
体を乗せてみた。