こうゆうのって、
独占欲って
いうんだろうか。
このサーフィンを
多くの人が
知ってしまったら、
俺は
いい気はしないと思う。
いや、
むしろ
かなりムカつく。
こいつのサーフィンは
人に見せるための
サーフィンじゃない。
…
なんて言ったらいいか
わからないが、
自然なんだ。
サーフィン自体が
それこそ、
波を駆け抜けていく
風、そのものなんだ。
それを
他の人に
あーだこーだ
言われるなんて
考えただけで
ムカつく。
「弥月?」
気がつくと
俺の目の前に来て
俺を不安そうに
見つめている
二つの眼があった。
「なんだ。」
「弥月。なんか今怖い顔してたー。」
「…そうか?」
「うん。あー怖い怖い。」
そう言うと、
笑ってまた
沖へと
繰り出していった。
自分の妄想で
そんな怖い顔を
していたのか…
馬鹿だな
俺も。
舌打ちをつきながらも
無意識に
顔がほころんだ。
「そうそう。笑顔は素敵よ!弥月君!!あはは。」
「お前…いい加減にしろ…。」
そう言って
俺もサーフボードへ
身を乗せて、
沙鵺の後を追って、
沖へと繰り出す。
「ちょ…なんか後ろから迫ってくるの怖いー!!きゃー!」
「お前。人をストーカーみたいに言うなよ。
はい。じゃあお先に失礼。」
「え?!は、速いよ!待って!…あ。そうだ。」
沙鵺の横を
するり通り過ぎ、
沖へと向かった…
次の瞬間。
ボードがグンと
重くなる。
「…!」
「私も一緒によろしくー。」
俺のボードに
掴まってこっちに
手まで振っている
沙鵺がいた。
「…。」
太陽は
もう俺たちの
手の届きそうのない
高さまで
昇っていた。
独占欲って
いうんだろうか。
このサーフィンを
多くの人が
知ってしまったら、
俺は
いい気はしないと思う。
いや、
むしろ
かなりムカつく。
こいつのサーフィンは
人に見せるための
サーフィンじゃない。
…
なんて言ったらいいか
わからないが、
自然なんだ。
サーフィン自体が
それこそ、
波を駆け抜けていく
風、そのものなんだ。
それを
他の人に
あーだこーだ
言われるなんて
考えただけで
ムカつく。
「弥月?」
気がつくと
俺の目の前に来て
俺を不安そうに
見つめている
二つの眼があった。
「なんだ。」
「弥月。なんか今怖い顔してたー。」
「…そうか?」
「うん。あー怖い怖い。」
そう言うと、
笑ってまた
沖へと
繰り出していった。
自分の妄想で
そんな怖い顔を
していたのか…
馬鹿だな
俺も。
舌打ちをつきながらも
無意識に
顔がほころんだ。
「そうそう。笑顔は素敵よ!弥月君!!あはは。」
「お前…いい加減にしろ…。」
そう言って
俺もサーフボードへ
身を乗せて、
沙鵺の後を追って、
沖へと繰り出す。
「ちょ…なんか後ろから迫ってくるの怖いー!!きゃー!」
「お前。人をストーカーみたいに言うなよ。
はい。じゃあお先に失礼。」
「え?!は、速いよ!待って!…あ。そうだ。」
沙鵺の横を
するり通り過ぎ、
沖へと向かった…
次の瞬間。
ボードがグンと
重くなる。
「…!」
「私も一緒によろしくー。」
俺のボードに
掴まってこっちに
手まで振っている
沙鵺がいた。
「…。」
太陽は
もう俺たちの
手の届きそうのない
高さまで
昇っていた。