なるほど…。

面白い表現
しやがったな。

心の中で
ほくそ笑む。

正や敏もうまく
突っ込めないでいる。


「あぁ。そんな感じかな…」


沙鵺の方を
向きながら、
沙鵺の意見に
賛同の意見を言った…


その時。


沙鵺の
凄く寂しい
表情が見えた。


俺の方を見ながら
凄く切ない、
悲しい表情を
していた。



え…？



動揺する。


何でだ？


しかし、
その表情は
俺の言葉を
聞いた瞬間に、

沙鵺の表情から
消えていた。



沙鵺…？



今の顔は何なんだ？

俺に何か
言いたい事が
あったのか？

俺に何か
理解して欲しい事が
あったのか？


全て伝えて欲しい。

沙鵺の心を
全て伝えて欲しい。


沙鵺。


俺がお前の
敵になる事は

この先、絶対に
ないだろう。


だから、
そんな顔…
しないでくれ。


そんな、
悲しくて、
辛くて、
切ない顔…。



もう二度と
見たくない。




大丈夫だから。




俺がいるから。





俺が一生、


お前を


守ってやるから。






だから…



笑っててくれ。