「……」





 言葉が、氷ついていく……。





 いつから

 そんな風になってしまったの?





 ……パチンッ☆





 パチッ……





「……ウェイターさん、今日、私の誕生日なんです」




 パチンッ☆





『――16日何の日か覚えてる?』




『……ん?』




『私の誕生日、……会えるよね?』




『……もちろん覚えてるよ? ウチで待ってて?』




『うん……』





 帰って来ない彼を

 待つ部屋で



 終わる、バースデー。





「……」





「ずっと、信じて待ってたんです……」





 でも

 彼は……。





 こぼれ落ちる、涙――









「……我慢する必要が、ありますか?」





「えっ!?」





 ウェイターの声が

 室内に響く。