車から出て、近くで見ると

さらに大きく感じた。




あたし達が車から降りて

すぐに中から人が出てきた。




「お待ちしておりました、黒木様。」




そう言って軽く頭を下げる

美形の男の子。




「翔平くんか、

渡辺さんはいますか?」




「父は仕事で、

母は海外に出張中です。


すいません、

こんな時に仕事でいないなんて…」



申し訳なさそうな顔で

そう言う美形な男の子。




あたしの彼への第一印象は…



礼儀正しいかっこいい男の子、


だったのだ。