「あら、素直ね」



駄目だ、先生のペースに持って行かれている。



「いえ...それ程でも無いです」



「もう十分元気そうじゃない?家庭科に戻りなさい」



「はい」



私は また上履きを履いた。



少し湿っている。涙の跡が付いている。



「失礼しました」



「何かあったらまた来てね」



せっかちな沙耶とは対照的に おっとりとしている坂本。



良き相談相手として 付き合って行けると良いな.....