次に目を覚ました時は 保健室だった。



最初は 見慣れない天井を見て驚いた。



でも、薬品の臭いで すぐに保健室と分かったの。



「香川さん、起きた?」



「あ、すいません、私―」



「驚く程泣いていたから、先生驚いちゃったわ」




シャッ



ベットの周りに引かれている ピンクのカーテンを先生が



勢いよく開けた...



そこには、保険担当の先生がいた。



保険の先生、坂本も若くて美人だ。どうしてこうも ウチの学校には



美人で可愛らしい先生が多いのだろう。



周りの女子達が 嫉妬して噂をする気持ちが 少しだが分かったような気がする。



「あの、私 家庭科に戻った方がいいでしょうか」



当たり前だ。勝手に泣いて 授業すっぽかしたんだから



「そんなの当たり前だろう」と先生は言うに決まってる。



諦めて ベットの横の上履きを履こうとした。