あたしたちはいろんなことを話した。
好きなこと、友達のこと・・・。
あたしたちは今出会ったばかりなのに今までずっと一緒にいたようないがした。

「ねぇ、圭介は彼女とかいないの?」
「え?いねぇよ。彼女なんて・・・」
「そっか・・・」
なんかおかしかった。さっきまでの圭介じゃなくなった。
過去に何かあったかのかなと思って何も聞かないことにした。


「「・・・・・・」」

圭介はなにか考えている様子だった。


(そういえば圭介って何組なんだろう?)


少し深呼吸。

「あ、あのさ圭介って・・・」



キーンコーンカーンコーン・・・



「なに?」
「あ、なんでもない・・・」
「あ、そ。じゃ、オレ教室戻るわ。またな、華琳」
「あ、うん。またね圭介」
圭介はぶっきらぼうに別れの言葉を言って、あたしの前から消えていった。



また1人になった。
「あたしも教室いこ・・・」


あたしは圭介と同じクラスかもしれないという期待をしながら1年5組に向かった。