「愛海ちゃん、一昨日仲直りできたっ!?」
「ぁ~うん。ナナ、ありがと」「よかった♪」
ナナは極上の笑顔を見せてくれた。
あ―……しっかし寒いなぁ。
ぅわっ??!!
あたしの机の中には大量の手紙
「なにこれ……」
悪質な嫌がらせ?
しつこいストーカー?
「わぁ…愛海すご!!」
いや、何これ?
「そっか、愛海昨日休んでたっけ♪昨日はね、伝説のラブレターdayだったんだよ~」
ラブレターday!?
なんじゃそりゃっ?!
あたし関係ないよね、うん。
「愛海モテモテだね~」
感心してる場合じゃないよ!!
なんであたしなのさ!?
「で、何なのその…ラブレターday?」
「あ―我が校の伝統なの♪渡したら絶対成功す―――」
「んなわけねぇだろ―――!!」なんで成功するんだよ!!
てか、なんて適当なジンクス。
あたし、超めいわくだよ…。
まさか、蓮……
「いって…なんか悪質な嫌がらせうけてんですけど」
「ギャァァァァ!!滝川様~おはようございまぁぁす♪♪」
すっごい悲鳴に耳をふさぐ。
こうして、あたしと蓮はかなりめいわくなラブレターをたくさんもらって…
ラブレターdayとかいうくだらない伝統を恨むのであった。
ラブレター達が、読むこともされずに廃棄処分になったのは言うまでもない。