「いちごみるくでしょ?」
「あ、うん!?」
「俺のおごり~♪」



笑顔が可愛い好青年……。



でも、あたし話したことない。


「あ、悪いよ!!」
「じゃあ明日返して?」



借りるだけならいっかな……。


「ありがとう。じゃあ明日120円返す♪」
「おぅ♪じゃあな」



あ、クラスってか名前もしらないやっ!!



「ねぇ、名前っ!!」
「俺、坂田洋樹♪ヒロってよんでな!!ばいばい愛海ちゃん!!」


ヒロ………くん。
なんであたしの名前…?



あたしは、彼がくれたいちごみるくを手にただ立ち尽くしていた。