「な、大丈夫だろ?」



あたしは今裸で…
蓮も裸……。



寮のお風呂でこの状況はおかしいんじゃない?



「ね、蓮…やめよぉ」
「もう脱いでるし…」



狭い寮のお風呂に、二人も入るとかなり窮屈だ。



すっごい密着してるし…。



「洗ってやるよ」
あたしの体を軽々ともちあげて湯船から出す蓮。



優しくシャンプーしてくれる。


こんな時に、キスしたいなんて思うあたし。



バカだよ本当。



「んっ……」



え??!!
あたし、キスされてる?



「今、したかっただろ?」
「……うん」
「やけに素直だな」



ニヤリと笑う蓮。



「まぁ今日は我慢してやるよ」


してやるって…我慢できてないでしょ。



一緒にお風呂入らされてるし…


こうして、あたしの高校生活最初の夏休みは幕を閉じた。